つれづれ色々綴るブログ

こちらのblogではエッセイを書いています。楽しんで頂けたら幸いです♪

言い換えの報酬


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現在の私の仕事はスマホ教室の講師だ。
でもメインは「教えること」ではなく、受講者数を伸ばすこと。教えるのはあくまでも付加サービス。と気づいたのは実は最近のことだ。
詳細については別の記事で書いたので省くが、代理店というのは、どの業種でもある一定のノルマをクリアしないと元請けからお金が貰えない。そのノルマの1つが受講者数を伸ばすことなのだ。

しかし当の受講者(お客さん)は教えて貰いたくて来ているのだから、要望にはちゃんと応えなければならない。そこで立ちはだかるのが「IT用語」だ。
これをシニアに分かりやすく説明しないと、はなから頭が拒絶してしまい「さっぱり分からない」になってしまう。「何度受けても無料ですよ♪」を謳い文句に勧誘するが、プライドが高い人だと何度も聞くのは恥、と気後れして、来なくなってしまう。それでは本末転倒だ。

考えた末、主に使う用語の言い換えを、ネット検索してみた。キーワードは「○○ 言い換え 簡単に」だ。
例えばOSは「 OSとはオペレーティング・システム(Operating System)の略で、パソコンを操作したり、アプリを使ったりするための土台となるソフトウェアで、基本ソフトウェアと呼ばれることもあります。」と出てきた。これでもまだ難しい。

私はこれを更に「OSとはアプリという道具を使うための作業机」と変換した。
「インストール」は「アプリをスマホに入れて、設定して使えるようにすること」。これをシニアにも身近な、テレビに例えてみようと思う。何故なら、テレビは買ってきたらチャンネルの「設定」が必要だからだ。
しかし、このような用語の説明をすると、真面目なシニアはその「用語自体」を覚えようとして、肝心なところが頭に入らなくなる。
必ず「用語自体は覚えなくていいですよ」を付け加える必要もある。

おかげで極々たま〜に、わかり易かったと言ってもらえたり、自分自身も今まで何となく使っていた用語の理解が深まった。
また、他社回線の様々なスマホに触れたおかげで、端末についての知識も増え、お客さんとコミュニケーションをとること自体も楽しくなった。
仕事は遊びのように取り組むと、「何らかの報酬」を得られる。
私が今の職場でやりたかったことは、確かこういうことだったと思う…

しかし相変わらず受講の予約を取ることは苦手で伸びていない。クビになる日もそう遠くはないだろう。