つれづれ色々綴るブログ

こちらのblogではエッセイを書いています。楽しんで頂けたら幸いです♪

「ドリルを売るなら穴を売れ」をおすすめしたい5つの理由

マーケティング」って言葉を聞いて皆さんはどう感じますか?横文字だし何だかとても難しく遠いものに感じますよね。

私も自分の力で稼げるようになりたい!と本気で思うまで触れる機会も無く、難しく考えていました。

でも今回おすすめしたい「ドリルを売るには穴を売れ」を読み、マーケティングはとても身近に起きている事なんだということを知りました。

この本を読んですぐマーケティングを論理的に語れるようになる・・・かどうかは置いといて(この後の勉強次第です)、どういう意図で戦略を練られているのか、基本を知ることができます。

また本書は理論の解説部分とストーリー部分があって、普段読書に親しんでいない方でも読み易くなっており、初心者の入門書にはぴったりだと思いブックレビューしてみようと思いました。

それではお勧めしたい理由をもう少し詳しくお伝えしていきます。

小説のようなストーリ-仕立てになっていて面白い

主人公はマーケティングに興味を持ち、転職してきたばかりの20代女性。

会社が新規事業として試験的に立ち上げた、イタリアンレストランの再生を任されるというストーリーです。

なんかドラマみたいですよね♪マーケティング初心者の私としてはとても感情移入しやすい設定でした。

実はこの本を読むちょっと前に、山崎豊子原作の「女系家族」というドラマの再放送を見ていたのですが、登場人物の一人を演じていた、若かりし頃の田丸麻紀さんを勝手にイメージして読んでいました。(笑)

また、主人公がイタリアを知るため、リサーチに出かけたシチリア紀行のくだりも読んでいて楽しい部分です🇮🇹

理論の解説→ストーリーという流れで書かれている

全編がストーリーになっているわけではなく、一つのテーマに対してまず理論の解説文があって、後半がストーリーで実際にマーケティングの理論がどのように使われているのかをイメージさせてくれます。

マーケティングは会議室で起きてるんじゃない」って下りが出てくるんですが、一瞬、あれ?どっかで聞いたようなセリフwと思ったけど、まさにそこがポイントでした。

例えば、身近な野菜ジュースを例に挙げて4Pについて解説しているのですが、

Product :どのメーカーのどの製品を買うのか

Promotion :その製品をどこで知ったのか。TVCMなのか雑誌や新聞広告なのか。

Place:コンビニで買うのかスーパーで買うのか

Price:いくらで買うのか

このように考えていくことで、マーケティングがいかに身近で起きているのかがわかってきます。

筆者独自の言葉にアレンジされていて理解しやすい

差別化理論のところでは、M・トレーシー氏とF・ウィアセーマ氏が提唱した「企業が顧客に提供する価値の3つの分類」の着想をもとにし、筆者がアレンジした言葉で解説しています。

因みに前述のお二方が提唱している元の方も調べてみました。

●オペレーショナル・エクセレンス戦略

●製品リーダー戦略

●カスタマー・インティマシー戦略

だそうです(汗)解説文も読んでみましたがちんぷんかんぷんでした…(^_^;)

いっぽう本書では

●手軽軸 早い・安い・うまい

●商品軸 良い商品やサービス

●密着軸 顧客に密着していて自分の好みを知っている

このように初心者でもかなりイメージしやすい言葉で表現されています。

文章のみではなくチャートが付いていて、より理解しやすくなっている

特に「業態ごとの4Pの例」や3つの「差別化戦略と4P」については一貫性が必要と強調しています。

そのため縦軸が4P、横軸が差別化の要素になったチャートも挿入されています。(巻末に他のチャートも含めてまとめが付いています!)

文章だけ読んでもああなるほどと一旦はなるのですが、チャートによって要点を押さえることで更に理解が深まります。

逆にこのチャートをテンプレートのように使ってマーケティングを考えるという使い方もできると思います。

誰もが知っている「夢の国」の神マーケティングをお手本として紹介

この章を読むと、いかに東京ディズニーリゾートの対価を受け取る仕組みがうまくできているかがわかります。

さすが総資産額○兆円\(^o^)/ もう憎いくらい、きれいに一貫して流れるようにできていますw

私事ですが、実はTDLへは人生で1度しか言ったことがありません。しかも30年ぐらい前です(笑)

マーケティングを学ぶためにもう1回行ってみようかな?と思ってしまいました。(笑)

今まで「ネズミーランド」なんて言ってゴメンなさい(^_^;)

まとめ

・小説のようにストーリー仕立ての部分があって読みやすい。

・全編が物語になっているわけではないが、理論解説→ストーリーで実践編として解説

・差別化の要素を独自の言葉にアレンジし、分かりやすさにこだわっている。

・文章だけでなくチャートを使っているので理解がより深まる。巻末にはまとめもついていて、自分の実践に応用できる。

・誰もが知っているTDRの神マーケティングをお手本に、一貫性がいかに重要かを伝えている。

以上おすすめしたい理由5つを紹介してみました。

普通に読んでも面白い本なので、読書の秋ですから、手に取ってみてはいかがでしょうか。

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