つれづれ色々綴るブログ

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東京電力廃炉資料館に行ってきました

こんにちは、またはこんばんは♪

3日前に福島県富岡町にある「東京電力廃炉資料館」に行ってきました。

なぜ行ってきたかというと、福島県に近いところに住んでいるので、子供のころからしょっちゅう遊びに行っていた思い出がたくさんあるところなんです。震災の事故で甚大な被蓋に会った地域には特に沢山の思い出があります。

今年で東日本大震災から10年目ということで、3月は関連TV番組も沢山放映されました。その中でもサンドイッチマンが「お風呂いただきます」という番組の、福島第一原発の停止中の建屋内や、原子炉格納容器内を2人が見学したシーンが印象的でした。そこで語られていた2年後に海に排出される汚染処理水のことをもっと詳しく知りたい、環境への影響が本当に無いのか自分の目と耳で確認したいと思ったことがきっかけでした。

しかし3月当時はコロナの緊急事態宣言中で、廃炉資料館も休館中。 今月21日に解除されることとなり、それに伴い廃炉資料館も開館するというので、さっそく行ってみました🚙=꒱‧*

東京電力廃炉資料館での見学

予定より1時間遅く出発したため、昨日はオリンピック聖火ランナー🏃の走行コースに入っていた地元幹線道路の交通規制が始まっており、2時間かかって到着しました。

建物がなぜか洋館風だったこともあり(予想外の外観💧)場所がわからずようやく着くと、すでに団体客のバスが何台か停まっており、エントランス前で記念写真を撮っている人もいました。

エントランス脇には「コロナ対策のため自由見学不可」との表示がありました。あれ?予約が必要だったのかな?と思いきやそうではなく、1時間単位で案内人が付いて、説明を聞きながら見たい場所を1時間以内で回るということでした。因みに全部くまなく見て回ると所要時間は4時間ぐらいになるそうなので快諾しました😅

廻ってみた感想は、まあ楽しい展示物とは言えませんがどのようにして事故が起き、これまでどのような工程をたどって今に至るのかや、これからの廃炉作業のスケジュールを知ることができました。

使用済み燃料等の核物質の行方や帰宅困難区域の今後

案内してくれた方に質問してみたのですが、使用済み核燃料やメルトダウンしたデブリという核物質の具体的な廃棄方法は決まっておらず、つまり決まるまでは何十年も(もしかしたら100年単位?)、現福島第一原発の場所で保管されるということです。

また帰宅困難区域に指定されている地域につても、現時点で汚染物質の中間貯蔵区域になっているため、再び人が住めるようになる未来があるのかは現時点ではわからないそうです...

案内してくれた方はいわき市にお住まい(つまり福島県民)なのだそうで、きっと私と同じ残念な気持ちをお持ちだと思いますが正直に答えてくれました。

処理水について

また2年後に予定している汚染処理水の海への排出については、説明を聞いて展示ブースで図解されていたものも見たけど、複雑で全部理解できるほど時間がなかったためいただいた資料を帰宅してから読んでみました。

要はトリチウムという放射性物質以外を全部除去したものを、水または気化して排出するということなんですが、トリチウムという放射性物質は身の回りや自然界にも存在していて、しかも皮膚から被ばくすることは無いのだそうです。しかも水に存在するので口から入っても、水と一緒に体外に排出されるので、体内に蓄積されない弱い物質とのこと。そして人体に及ぼす影響はとても低いと言われているものなのだそうです。さらに処分開始1年前から海水の調査をはじめ、その後もしっかりモニタリングしていくというスケジュールになっているそうです。

私は処理水についてテレビのニュースなどでは知りえないことなので、もっと発信すべきではないかと言いました。東電のHPでは公開しているとのことなので、QRコードとリンクを貼っておきます。でも今の時代はYoutubeなど発信できる手段はたくさんります。もっと積極的に発信した方がいいと思うんだけどね...。近辺の漁業の方が風評被害に合わないことを祈ります...(因みに万が一そういう被害が出たら補償する体制もあるそうです)

https://www.tepco.co.jp/sp/decommission/progress/watertreatment/index-j.html

見学して思ったこと、考えたこと

私は廃炉資料館に行ってから、人生で初めて再生可能エネルギーについて考えました。いや、廃炉資料館というよりも、行くまでに通った帰宅困難区域の様子を見てと言った方が正しいかもしれません。

現状日本ではエネルギーの大半を、情勢が安定していない中東からの輸入に頼っている状況であることや、再生可能エネルギーが日本が獲得できているエネルギー全体に占める割合の少なさ等いろいろ調べて知りました。(しかも再生エネルギー事業で法の目をかいくぐって不正をはたらく業者がいることも・・・)

⬇こちらのサイトがとても分かりやすくて参考になりました。

https://sustainablejapan-jp.cdn.ampproject.org/v/s/sustainablejapan.jp/2020/04/16/electricity-proportion/13961?amp_js_v=a6&amp_gsa=1&amp&usqp=mq331AQKKAFQArABIIACAw%3D%3D#aoh=16244013729551&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&amp_tf=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%3A%20%251%24s&ampshare=https%3A%2F%2Fsustainablejapan.jp%2F2015%2F02%%2Felectricity-proportion%2F13961

原発については各電力会社でもいろいろな状況を想定して対策をしているとは思いますが、自然というものはいつも人間の予想のはるか上を超えてきます。だから「絶対」は無いと思います。全部無くせ!とは言いませんが、極力減らし、集中して安全性を高めていただきたいです。

そして消費する側ももっと再生エネルギーに対する関心を高めて、節電やそれに合わせた家電の購入や生活様式を変えていく努力が必要だなと思いました。

旅ログ

今回は常磐自動車道を使わず、国道6号線を利用しました。

聖火リレーの日とぶつかり途中迂回しなければならなかったりと、予定では1時間30分でしたが、約2時間かかりました。(常磐自動車道を使えば1時間強で行けます。)

国道を使うことで良い点は途中途中い道の駅があって休憩スポットとして楽しめる点です。

私は行きは浪江の道の駅で休憩しました。3月にオープンしたばかりとあって、とてもきれいだし土産物だけでなく、無印良品の店舗が入っていたり、パンのお店が入っていたりしました。そこで美味しそうなホッキ飯のおにぎりが販売されていたのですが、(しかも大きめサイズ2個で289円!)ダイエット中のためコーヒーだけで我慢しました...😂

https://maps.app.goo.gl/TaaLAHbvfZtjw8ww6

帰りは相馬の道の駅で休憩。相馬の道の駅は以前にも利用したことがあり、おにぎりとかお弁当なども販売していた記憶があったので、今度は買うぞ!と心に決めていたのですが、コロナのせいか販売はありませんでした😢代わりにホッキ入りのコロッケの自販機が...結局なにも買わず後にしました。

実は帰る時に「夜ノ森駅」に寄り道をしました。夜ノ森駅はホームから眺めるツツジが有名で、以前わざわざ電車に乗って見に来たことがありました。しかし夜ノ森駅も半径30キロ圏内のため、帰宅困難区域に指定され(今は一部解除で利用可)、除線のためツツジも根こそぎ除去されてしまいました。わかってはいたけど、この目で確認したくて行ってみたものの、やはり何もなく、駅舎だけが真新しく変わっていました...😓

そして駅の周辺住宅は、解除された区域があるにも関わらず荒廃しきっていました。昼間だったのでまだ耐えられましたが、日没の時間や夜を想像したらとても住めないと思いました。6号線沿いの住宅や店舗も同様で、まさに街が死んでいるという感じ...。そして原発に近い部分に差しかかると防護服?を身にまとった人が作業をしていて10年たったとは思えない、ものものしい光景でした。廃炉資料館の方の話しからするとあの辺りはやがてゴーストタウンと化すのだと思うとなんとも切ない気持ちになります。

最後に

起きてしまった事は誰を責めてももう取り返しがつきません。当事者じゃないからでしょ!と言われそうですが、これを教訓にして前に進むしかないと思うんです。

私は政治家じゃないし、役人でも無いし、影響力も全くないちっぽけな人間です。だから自分のできることで少しでも抗いたいと思い、この記事を書きました。

きっとエネルギー問題は永遠に続く人類の課題なんだと思います。だから都度考えなければいけないけど、とりあえず節電と、電気の契約している業者を替えることからやっていこうと思います!