つれづれ色々綴るブログ

こちらのblogではエッセイを書いています。楽しんで頂けたら幸いです♪

人類みな兄弟ではないからこそ親切は有難い。


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近ごろ朝に散歩をするようになった。きっかけはコロナワクチンの副反応で筋トレを4日間休んだためのリハビリとしてだった。
朝の澄んだ空気、人気のない静けさ、思わぬ景色との出会いも楽しい。しかしハマった1番の理由は散歩あとの食事の美味さだ。
どんな「粗食」でもたちまち美食に変えてしまう力がある。因みに念の為書いておくと、この場合の粗食とはジャンクフードのことではなく、油抜き・野菜多め・低糖質の食事のことである。

散歩はウォーキングでもあるため、「有酸素運動をすると筋肉が付きにくい」という理由から避けてきたが、よくよく調べてみると(バズーカ岡田さんの動画等で)タイミングや強度を調節すれば、除脂肪には効果があると知り、毎朝30分を目安に歩くことにした。

今朝は起きると外はまだ暗く、道路の地面も濡れていた。散歩に行けるか思案していたが、雲は切れかかっているし、雨も上がっていてので、いつものごとく白湯とプロテインを飲んでから出かけた。
ところが歩き始めて5分としないうちに小雨が降り出し、次第に雨足が強くなりとうとうずぶ濡れに。しかし散歩もほぼ中盤をすぎていたため、そのまま歩き続けた。

途中、朝のゴミ出しに忙しなく行き来する人や、傘をさしておしゃべりしながらウォーキングをする2人連れなどとすれ違ったが、「傘を貸す」まではとはいかなくても「大丈夫ですか?」の一言も声をかけられなかった。唯一言葉を交わしたのは雨が降るまえに挨拶を交わした散歩中のご夫婦のみ。

一応女性だし、荷物もスマホのみだったし、1人でも声をかけてくれないもんかなぁ?と思ったが、考えてみると自分も多分声をかけないだろうと思う。何故なら怖いからだ!?
そこに考えが辿り着いて何だか悲しくなった。
その昔、笹川良一さんという方が語っていた「人類みな兄弟」は何だったのだろう?
現代では、夜遅い時間ではなく、朝早い時間に田舎の住宅街で雨に濡れて歩く人は「怖い人」で兄弟ではないのだ。

しかしそんな世の中でも、稀に人から親切を受けたり、気にかけて貰うこともある。
そう考えると人の親切や好意というものが、如何に希少なもので「有難い」ことかがわかる。宝くじに当たるくらい「得難い」ことなのだから、そこに期待をしたら人はたちまち不幸になってしまうだろう。

人は1人では生きて行けないし、どこかの誰かの働きのおかげで、食べたり勉強できたり健康でいられる。でもやはりそこを踏まえた上で1人でも楽しく生きられるようになることが幸せになる秘訣だなと、ふんどしを締め直す。
朝の散歩は楽しくもあるが、色んなことを考えるきっかけにもなっている。